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ウェブ戦略としての「ユーザーエクスペリエンス」―5つの段階で考えるユーザー中心デザイン
先日、取り上げたSubject to Changeの書評でも少し触れましたが、Adaptive Path社のJesse James GARRETTが書いている『The Elements of User Experience: User-Centered Design for the Web 』の日本語訳。訳者はソシオメディアの人々で篠原さんがあとがきを寄稿されてます。
英語では2003年に出版されており、日本版も3年まえの2005年と若干古い本ではあるが、本書の核として語られるJesse James Garrett’s 5 Planes Modelは、現在でもウェブサイトを構築するためアプローチ、もしくは考え方としては基本的に正しい。
Jesse James Garrett’s 5 Planes Modelを視覚化すると以下のようになる。
簡単に概略だけ書くと、ウェブサイトは以下の5つのレイヤーで構築されていて、それぞれのプロセスで適切なアウトプットが求められる。
- Surface(表層)
- Skeleton(骨格)
- Structure(構造)
- Scope(要件)
- Strategy(戦略)
例えば、Strategyでは、戦略・実施計画書であったり、Scopeでは要求仕様書であったり、Structureではサイトマップであったり、Skeltonではワイヤーフレームだったり、Sufaceではデザインカンプだったり。
プロセスという意味合いで言えば、もちろん最後には実装を伴い、テンプレート分のPSDができたり、HTMLができたりする。
詳細については、Jesse James GARRETTのサイトにオリジナルが掲載されていて、PDFもダウンロードできるので、一読してみるといい。
この本に書かれている内容は、非常に理想的なもの。実際に著者自体が語っているが、これらのプロセスを十分に踏まえて進行する事ができるプロジェクトは稀で、Information Architectureが当たり前の様に考慮され、専門のInformation Architectsが存在する組織というのはほとんどない。
実際に日本でウェブサイトの構築に関わっている大半の人は、プロジェクトの管理をしながら、サイトの設計を行い、取材を行いテキストをおこし、時にはフォトショップを開いて画像を編集したり、HTMLを開いてタグを編集している、そんな業務を一人または、少人数でこなしているかもしれない。
クライアントはユーザーなんて言葉もしらず(言い過ぎ?)、最大のステークホルダーは上司で、公開全日になって仕様変更を突きつけられたり、と行った事も日常茶飯事かもしれない。
もしそんな状況に置かれているのあれば、まずこの本を手に取ってみるといいかもしれない、まず自分の仕事は”何”を作る事で、何を考えて進めなければならないかというヒントにはなると思う。
と、こんな偉そうな事を書いていても、最近難航するプロジェクトの中をどう進めればよいか思案中で、とりあえず本棚から引っぱり出して、再読した自分が言うので、説得力はあまりないかも。
明日の仕事にすぐ役立つというわけではないかもしれないが、ウェブサイト作っている人なら一読の価値ありということで★★★★☆。
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Tags: Information Architecture, Web・IA, 書評









